ポケモン・ハッピーセット、またもや転売ヤー祭り

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——売れればいい経営陣と疲弊する現場、買えない子どもたち——

今日から始まったマクドナルドの「ポケモン」ハッピーセット。
今回はカード付きということもあり、発売初日から店舗は長蛇の列。子どもを連れた親子の横で、大人だけのグループが何セットも注文していく——もう恒例の転売ヤー出動です。


限定カードは転売ヤーの格好の餌

ポケモンカードは世界的にコレクター需要が強く、限定品は価格が跳ね上がります。今回のカードも例外ではなく、発売初日からフリマアプリや海外ECサイトに並びました。中には発売前から中国の通販サイトで販売されていたケースも確認されています。


外国人転売ヤーの存在

SNSでは「中国人グループが爆買いしていた」という投稿が目立ちます。実際、中国向けの代理購入募集や、転売品が中国ECに出品される動きが確認されています。
しかしマクドナルドとしては、日本人の子どもに売ろうが、中国人観光客に売ろうが、レジを通せば同じ売上。**経営層から見れば「売れればOK」**というのが本音でしょう。


現場と子どもの不利益

経営層が売上に満足する一方で、現場の負担は増す一方です。

  • 転売ヤーの大量注文で厨房やレジが混乱
  • 在庫が早々に尽き、昼には売り切れ札
  • 泣く子ども、困る保護者
    結局、割を食うのは現場スタッフと、本来のターゲットである子どもなのです。

過去の転売騒動と価格例

年月コラボ内容主な転売価格(当時)マクドナルド公式対応
2021年2月ポケモン25周年カード最大1,100ドル(海外eBay)購入制限・追加出荷
2023年4月ちいかわおもちゃメルカリで1個1,000円超購入制限、後半キャンペーン中止
2024年8月ポケモンカード第2弾中国ECで発売前出品あり購入制限(1人5セット)、転売自粛要請
2025年8月ポケモンカード第3弾(今回)メルカリでカード1枚2,000円前後(初日)購入制限(1人5セット)、メルカリと連携し違反出品削除

なぜ同じことが繰り返されるのか

  • 需要と供給のギャップ:限定・数量制限はコレクター心を煽る
  • 経営側のインセンティブ:品切れは「人気の証」として宣伝効果にも
  • 法的規制の欠如:食品付きグッズの転売はグレーゾーン
  • 現場裁量の限界:混雑やクレームは店が処理、経営は売上確保

まとめ:誰のためのハッピーセットか

ポケモンのカードは子どもたちのためのもの——その建前は、美談としては正しいでしょう。
しかし現実は、経営層にとっては「売れればよし」、転売ヤーにとっては「稼げればよし」。
そしてその板挟みで疲弊するのは、現場スタッフと、手に入らなかった子どもたちです。

今回もまた、数日後には「カードだけ抜かれたハッピーセットの残骸」がSNSに並び、同じ議論が繰り返される——そんな未来が容易に想像できるのです。

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