住宅ローン金利の動向

住宅ローン

現在の金利水準

銀行で勤めていればご存知とは思いますが、住宅ローン金利には固定金利と変動金利があります。

住宅ローン金利ですが、変動金利の最安値で0.289%、固定金利10年0.945%程度だそうです。

価格.com – 住宅ローン金利比較|2022年12月最新の金利推移と動向・相場 (kakaku.com)

過去の推移をみると基準金利が1990年前後には8~10%程度であったことを考えると1%以下というのは相当安い金利であることがわかります。

仮に金利に1%の違いがあると、例えば3000万円借り入れをした場合、月額の返済金額が15,000円程度の差があり、総額で600万円の差額と大きな違いが出るようです。

お客さんにとって、金利の動向は気になるところですので、銀行員としてはその辺のポイントをおさえ、提案できるといいでしょう。

金利の種類について

今後の見通しを予測するうえで、固定金利と変動金利の決まり方を少し解説します。

変動金利は短期金利に、固定金利は長期金利に連動する。

先日の日銀の政策に影響があるのは固定金利になります。しかもこれから固定金利で借入をしている人に影響が出ます。

住宅ローン金利に関連する最新のニュース

最近も住宅ローン金利に関連する多くのニュースがあります。

三菱UFJ銀行などの大手銀行は住宅ローンの1月適用分の固定金利を引き上げる見通しだ。上げ幅は検討中だが、10年固定で0.2程度%上昇する。

三菱UFJ銀行など大手行、住宅ローン金利上げへ 固定型で: 日本経済新聞 (nikkei.com)

静岡銀行は1月の住宅ローン金利について、10年固定で前月比0.2%引き上げ1.5%にしたと発表したとのことです。

静岡銀行、住宅ローン固定金利0.2%上げ1.5%に: 日本経済新聞 (nikkei.com)

既に住宅ローンの仮審査済みで後は不動産の引き渡しのタイミングで融資を実行というお客さんには一ヶ月ズレるだけで、大きな影響が出るでしょう。

なお既に借入している人は金利を固定化しているので影響ありません。

大手行では住宅ローン利用者のおよそ9割は変動金利を選んでいるため、すぐに多くの利用者に影響が出るものではありません。

今後変動金利の基準となる短期金利ついて、上昇する可能性はあるので、リスクとして理解しておくとよいでしょう。

短期金利の今後の見通し

短期金利は、日本では無担保コール翌日物の金利です。銀行間で「次の日までお金貸して」という時に用いられる金利。これを操作することで、全体の金利の操作を行っています。

 各国政府も超短期のレートを政策目標に据えて、政策金利を操作しています。

日本ではこれを2013年からずっと0%に貼り付けていて、金融環境的にはすごくお金を借りやすい状況にしています。

短期金利の引き上げは来年4月の新総裁就任以降になる見込みです。

今回の日本銀行の政策修正をきっかけに、家計、企業、金融市場の間でにわかに高まった長期国債利回り上昇への強い警戒は、2023年には徐々に緩和されていく方向とみておきたい。再び利回り上昇への観測が強まるのは、2024年以降ではないか

とのことです。2023年の利回り上昇幅は限定的:10年国債利回りの均衡水準は0.8%程度か | 2022年 | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)

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